管打楽器ソロコンテスト大阪大会にて、銀賞を獲得した子が、こんな事を言っていた。
地区予選の時の方が暗かった。大阪大会、明るくて人の顔が、いっぱい見えた。
いえ、あの、両方、同じだったから(笑)
どうして、こんな風に感じたのか
地区予選の時は、回りが暗く見えるほど、集中していたんだよね。だから、この時、自分が納得できる演奏ができた。ノーミスだったもんね。
ここまで集中できるって事は、とっても珍しい。しかも、こういう大会では特に。一生に数回、味わえるか味わえないかの貴重な体験ができたことは、大阪大会へ進めた事よりも、素晴らしい事だった。
舞台には魔物が住む
舞台には、魔物が住むと言われてるけど、コンクールは特に、緊張という名の魔物が強力で、自制心や平常心を失わせ、普段通りの演奏ができなくなるものなんだよね。だけど、彼女は、この日、勝利の女神がほほ笑んだ。
でも、この魔物に負けてしまって、思うような演奏ができなかったからと言って、あなたの価値が下がるわけでも、してきた努力がなくなるわけでもないんだよね。今、思った結果が出なくて、がっかりしている気持ちが大きい人ほど、努力した、という証拠なんだよ。
そのことに、誇りを持とうね!
頑張った自分をほめてあげようね!!魔物に打ち勝つ方法は、練習をすること、経験を踏むこと。それしかないのだから。
でも、めげずに、何度も何度も挑戦するうちに、いつの日か、緊張の中でも冷静に、自分を見つめれる日がやってくる。
こういう経験は日常生活でも活きる
音楽家にならなくても、将来、人前で、何か話す必要が出てくる場合がどうしても出てくる。こういう体験は、その時に活きてくるんだよね。プロにならないから、発表会やコンクールは必要ない、緊張するから嫌、なんて経験を避ける事はやめようね。
いつか、何かに立ち向かわなければいけない日は、絶対やってくる。そのための訓練だと思って、ジャンジャンやっていこうね!
