基礎練習とはロングトーン(綺麗な音を伸ばす)、音階や分散和音、半音階の練習、タンギングの練習などのことを言います。
これって、とっても面白くないですよね。
なので、みなさん、サボり気味になってるのではないでしょうか?
曲の方が楽しいから曲ばっかりしてませんか?(笑)
昨日のブログで「好き」それはものすごいエネルギーを出すとお話ししました。
だったら、好きじゃない基礎練習なんかしない方がいいじゃん!!!
と思われた方もいるかもしれませんね?(笑)
基礎練習は何故やるのか
基礎練習とは、運動でいうウォーミングアップです。
バレエでいうと、バーレッスンです。
基礎なくしては、上達はありえません。
しかし、漠然と何も考えずにやっても、これまた上達はあまり望めません。
ではどうしたらいいのか?
以下、ロングトーン、音階練習、分散和音・半音階の基礎練習をやるときに気をつけてもらいたいことをまとめてみました。
・ロングトーンで注意すること
安定した息のスピードを出すこと
綺麗な音色をだすこと
音程に気を付けること
脱力出来るような構え方、姿勢に気をつけること
ロングトーンで人を感動させれるように心がけること
どうしても音が鳴らなかったり、いつもと違ってよい音色が出ない場合は体調が悪いか、精神的に疲れているかなので、その場合はロングトーンは切り上げて、楽しいと思える曲を練習するか、ゆっくりした曲を使ってロングトーンに替えてください。
【ロングトーンの替わりに使える参考曲】
初級 ヘンデル:ラルゴ(オンブラマイフ)
初級 サンサーンス:白鳥
初級 シューマン:トロイメライ
初級~中級 ヘンデルソナタHWV363b:G-dur1楽章
初級~中級 バッハソナタBWV1031:2楽章シチリアーノ
中級~上級 モーツァルト:アンダンテ、ブルック:精霊の踊り
上級 シリンクス、シューマン3つのロマンスなど
青文字の曲はフルート名曲31選に入っています。
・音階練習で注意すること
・ロングトーンとまったく同じ、音色や構え方が出来るようにすること
・息のコントロール(低い音では緩い息で、音が高くなるほど息のスピードを出してすること)に特に注意すること
曲がすらすら吹けるようになるためのものですが、多くの人が指の練習だと思って、力を入れて必死でやっています。が、それでは上達はあまり望めません。こちらも、まずはゆっくりから初めてください。出来ない場合はまだテンポが速いからです。さらに遅いテンポでやってください。全音階やる時間がない場合は2~3ピックアップして丁寧に練習するようしてください。
タンギングは音階練習を使ってやるのもいいですが、慣れてない人は頭部管だけを使ってやる方があごに余計な力を入れずに舌に集中できるのでよいでしょう。
・分散和音と半音階で注意すること
こちらも、ロングトーンと同じように力を入れず脱力や息のスピードのコントロールに気をつけ、ゆっくり練習をしてください。時間があまりない時は、こちらもどれかをピックアップしてやるとよいでしょう。
ベルリンフィルの首席奏者エマニュエルパユは音階と分散和音と半音階の練習は毎日やった方がいいと言っていました。
エマニュエルパユマスタークラス大阪
自分に出来る範囲でいいので、コツコツ頑張ってみてください。
すぐには結果は出ません。が、3年後、5年後、強力な自分の武器になっているはずです。
その時の自分を想像して練習していきましょう
基礎練習によい教則本
初心者:ラーントゥプレイ 最新フルート教本 BOOK1&2
(当教室で初心者の方に使用しています。子供用ですが、音楽の経験がない大人の方には丁度よいでしょう)
初級:アルテス1巻(もっとも有名なフルートの教則本です)
中級以上:タファネル&ゴーベール 17のメカニズム日課大練習
(パユはこちらの4番、5番、10番を優先的にやるようにと勧めています)
最後に
なんでも好きなことをやると嫌なことがついて回ってきます
が、この嫌なことを避けないでやり続けた時。
信じられない力が自分に身につきます。
ぜひ、それが出来るようになった姿を想像して、基礎練習に取り込んでみてください。
応援しています!