その昔、場数を踏むためと、肩書き欲しさに、コンクールによく出ていた。そのうちのあるコンクールで、一人の審査員に最低点つけられた事ある。理由は、伴奏にかき消されて、低音が聞こえなかったから、だったらしい。
その時、私は
先生してるのにこんなのありえない!!!
なんてめちゃくちゃ泣いて落ち込んでしまった。その後にあったレッスンキャンセルしてしまうほど。
今から思うと、なんでそんな事にそんなに、落ち込んだのか不思議だし、仕事をキャンセルするなんて、プロ意識のかけらも全くないじゃないか!と反省しかない。
そもそも
コンクールで最低点つけられても、死なないんだよね!
伴奏にかき消されたことが理由って事は
私の演奏をケチつけられたわけでもなく、バランスが悪かったらから。それを今後見直せ
っていうだけの話だし
私に点数がつけられわけでもなく、たまたまその時の演奏が、そう点数つけられただけ
なんだよね。ただ、その時の私は
最低点=プロとしての私の点数
みたいに思ってしまった。それは自信がなかったから。音大出てないからコンプレックスがものすごくあった。だから、そんな風に思ってしまった。そういう意味でも本当にプロ失格だったな、と、今は冷静に思う。
今なら最低点つけられたら
は?審査員の耳くさってんじゃないの?
って思うだろう(笑)
それは努力を重ねてきた経験があるから。その積み重ねのおかげで自信が持てるようになった。
けど、お金もらってたらプロだし、そうやって稼げていることにもっと自信を持つべきだったなとは今は思う。そういう意味でも本当にプロ失格だった。
と言えるようになった自分、成長したな~としみじみ思う。