発表会が近くなり、とあるフルートの生徒さんが、前回、かなり吹けていたのに、緊張して音が出なくなったのです。
なので、こんな事、聞いてみました。
楽器を持った時が赤ちゃんで、超一流の演奏者、ベルリンフィルの首席奏者のエマニュエルパユが80歳としたら、あなたは、今何歳ですか?
その生徒さんは、フルート初めて2年。
なので、「1歳」と答えました。
じゃあ、その年齢なら、音がかすったりミスしたりしても当たり前じゃないですか?
その年齢にふさわしい演奏できたら合格ですよ。
今、レッスンしてるのが100点としたら、その70~80点の演奏が出来れば合格ですよ!大事なのは、そんな年なのに発表会に出ようとしている事なんです。
荒川静香が金メダル取った時、金メダルをとろうと思って滑ったのではなく、一つ一つ丁寧に滑ろう、自分の演技を大事にしようとしたから、結果的に金メダルが付いてきたんです。
だから、うまく演奏しようとするんじゃなくて、私に指導された事をひとつひとつ出来るように、そして、演奏できる事を、緊張を含め、楽しみながら当日は演奏しましょうね。
という話を20分ほどしつこく話をしたところ、劇的に音色が変わり、今までで一番よい音色が出るようになりました。
なので、他の生徒さんにも話をしていってますが、みなさん、気が楽になるのか、目に見えて音色が変わっています。
人間、ほんとに、メンタルに左右される生き物です。
そして、たいていの人は、自分の実力より上の演奏をしようとしたり、完璧な演奏をしようとします。それで、コケるんです(笑)
本番、緊張して仕方ないという方。
ぜひ、こんな考え方をしてみてください。
そして、人前で演奏しようとしている自分は素晴らしいと、自分の事、もっと褒めてください!
詳しくはこちらをお読みください
演奏で緊張しない方法
そもそも、家事しながら、学校いきながら、勉強しながら、仕事しながら、練習時間見つけて努力してるワケじゃないですか?それだけで素晴らしいと思うんです。
大事なのは挑戦すること。そのために努力すること。100の努力しないとダメ、ではないですよ!
発表会や本番前の方。ぜひ、自分に言い聞かせてみてくださいね!