疲れ切っているからギリギリまで寝るかと思いきや、6時頃には目が覚めてしまう。というのも、iPhoneの目覚まし音の設定を鳥の声にしているのだが、それが本当の鳥の声のようにしか聞こえないのだ。その音で5月から起きているため、似たような鳥の声がすると、無条件に起きてしまうのだ。昨晩は疲れ切ってお風呂に入る気力がなかったため、お風呂に行く。(お風呂は夜0時まで、朝は6時から)大きな湯舟に一人浸かり、旅の疲れを取る。と思ったが、年が年だからだろう。そんなもので疲れが取れるはずはなかった。
朝ごはんを食べてからはあまりに天気が良かったので外に出てまたまた配信をする。
— 美鈴先生 (@misuzukamijo) August 12, 2020
配信の後は部屋に戻った。朝食を食べたからか、眠気に襲われ、布団に横になる。その姿を同室の友人から、サスペンス劇場の死体みたいと指摘された。それほど疲れていたらしい。
レッスン開始の時間になり、星矢君のレッスンの部屋に行って聴講する。
2年ぶりの彼の指導は恐ろしいほどに進化していた。ためになることばかりで、またもメモをしまくる。そして、模範演奏のたびに、あまりの良さに痺れた。ああ、合宿来てよかった、と心底思う。
数名聴講した後は部屋に戻り練習をした。昼から彼のレッスンがあったからだ。聴講した時に彼が受講生に注意していたことで、私も出来ていなかったことを習得しようと試みる。が、すぐに出来るはずもなかった。
昼になり、楽しみにしていたカレーが出てきた。ここのカレーは本当に格別なのだ。楽しみすぎてすぐ食べてしまい写真はない。
その後、また部屋に戻り練習をし、自分のレッスンの時間がやってくる。

みてもらったのはプーランクのソナタだ。とにかく音程を注意された。前もよく注意されていたので、気をつけていたつもりだったが、2年の独学のうちに甘くなっていたらしい。
そして、とある方法を教えられる。すると、今まで出た事がなかったやばい音色が出たのである。
これは一体どういうことだ!
まだ私はこんなに伸びしろがあったのか!!
一瞬でその伸びしろ分の能力を引き出す彼の能力に脱帽だった。そして、そんな音色を出せた自分に心が震えた。やはり、どんな年齢になっても、上達は出来ると。年など関係ないと。上達に上限はないのだと。自分がそれを望む限り、それを引き出す人がちゃんと引き出してくれるのだと。そういう環境にいる自分はなんて贅沢なんだろう。
びっちりしごかれた後は、それを定着させるため、個室の練習場に向かう。部屋では友人が練習しているし、別の部屋からの音も聞こえたからだ。音程を気にして練習するには一人でやらねば自分の音に集中など出来ない。
この辺りから私はほとんど部屋にはいなくなる。聴講か食事か講師演奏を聴いているか個室で練習か。そのどれかだ。

この日の晩は講師演奏の前にコンクールを受ける子たちの発表があった。本番はたくさん踏んだ方がいいのでとてもよいと思った。レッスンを聴講した子たちは、その時より確実によくなっている。コンクール当日、さらによい演奏が出来るようになっているだろう。とても楽しみである。
そうして講師演奏が始まり酔いしれた。西田さんも星矢君も合宿をやり始めて随分になる。疲れていないはずはない。なのに、どうしてあんなに素晴らしい演奏が連日出来るのか。私などまだまだだ。修行が足りぬ。これは毎回、合宿から帰ってからのモチベーションにつながっている。