※前回にひきつづき小説風でお届けします
長野駅にある、とあるお蕎麦屋から集合場所に向かうと、もう何人かが集まっていた。懐かしい顔もちらほら見える。
しばらくすると、合宿所まで行くバスがやってきた。
そこには2期に参加しているメンバーが乗っている。バスが到着して彼らが下りてくると、2期生と3期生の常連メンバーとの間で久しぶりの対面を喜びあった。
出発時間が近づいて来たため、3期メンバーは体温を測り手をアルコール消毒をしてバスに乗り込む。もちろんマスクは必須だ。バスも外の空気を循環させて換気をしているそうだ。
バスに乗りしばらくすると山に入った。やがて白樺の木々が見え始める。ああ、本当に志賀高原にやってきたんだ、と心が震えた。というのも、コロナの影響で収入が激減したため、一度は参加を断念していたからだ。支援金をもらい生活の不安もなくなった後も、そのお金で参加していいものだろうかと罪悪感もあった。だが、私は勉強のために行くんだ。そういうことをするための支援金ではないのかと、再び参加を決意したのだ。
合宿所のニュー横手さん到着する。ここでもに入る時に体温を測り消毒をする。「ここで熱出ていたらどうしよう」などと笑って冗談を言ったが、もちろん問題はなかった。
建物に入りオリエンテーションが軽くおこなわれ、部屋に向かう。今までは3人部屋だったが、今回は2人部屋となっていた。これでも、かなり密ではないと思うのだが、安心して練習が出来るようにと、別の部屋が5つと地下室が用意されていた。なんと贅沢なのか。
あちこちに消毒液が置いてあり、何か触ったら手をこまめに出来るようになっており、練習も窓を開けてするように指導もあった。
今年はいつもと違い星矢君以外の講師も日本人講師で、シエナウィンドオーケストラというプロの吹奏楽団の団員の西田紀子さんだったのだが、その西田さんのレッスンがすぐにあった。
実は前日、楽しみすぎてあまり寝れなかった上に、この日、朝4時なんかに起きたので寝不足と移動疲れと高山なので酸素が薄いせいで、ぐだぐだな演奏になってしまった。だが、西田さんは、とても優しく親切に丁寧に教えてくだった。しかもめちゃくちゃ可愛い。あっという間にファンになってしまった。
この日は自分のレッスン以外は、西田さんのレッスンを聴講する。とても分かりやい指導で、参考になることを沢山おっしゃっていたのでメモをしまくった。
あっという間に晩御飯とになる。今まではバイキング形式だったのが個別の形式になっていた。席も向かい合う人とは交差して座るように配置されている。かなり安心だ。
そして、さっそくいだたく。相変わらずのおいしさだ。夏の合宿はこの手作り料理が魅力の一つでもある。
料理の後は講師演奏と花火があった。
第3期初日の夜は講師コンサートと花火を行いました✨
— 上野星矢フルート合宿2020 (@bokunatsu2017) August 13, 2020
とても素敵で楽しい時間でした❗ pic.twitter.com/4puICZNRGQ
もっとも、私は、花火の煙を吸うと、喘息になるので今年も部屋で一人寂しく練習ととある挑戦をした。それは、ライブ配信だ。
— 美鈴先生 (@misuzukamijo) August 12, 2020
余裕そうに見えるが、実はかなり緊張している。が。誰でも最初の挑戦というのは、一番緊張するものだ。一度やってしまえば、後はかなりハードルは低くなる。
その後は、ギリギリまで練習をし、23時すぎに流星を見に友人たちと外へ出る。多少霧が出ていたが、天の川が見えていた。椅子に座って空をぼうっとみながら色々な話をする。久しぶりに会うので話が止まらない。そうして気が付けば0時が過ぎていた。慌てて部屋に戻り風呂に入って床につく。その時にはもう2時前だった。
2日目へ続く