冬の合宿の発表会で今だかつてない大撃沈演奏をしてしまった。
自分のふがいない演奏に大泣きした。
この時に思ったことは、舐めてかかると、コンクールでこういう目にあうぞ、ということだった。
後、私と同じ曲を高校生の子がほぼノーミスで吹いていたのだ。
こっちはプロだというのに、ありえない演奏してしまってなんて情けないって思った。
あんな風に演奏したいって思った。
本人に聞いたら、何度もコンクールや学内で演奏しているから慣れているんです、という答えに…
単に準備不足で私は自分で勝手にこけたんだと猛反省したのですよ。
だもんで、今度は用意周到に準備してコンクールに挑んでやるぞ!!!
と固く誓って挑んだわけ。
・まずはモーツァルトの楽譜を暗譜(3月には覚えていた)
・暗譜し終わったら、基本、楽譜を見ずに練習(たまに伴奏譜で確認しながら練習)
・4月にリサイタルをやり人前で演奏する
・その後は他の曲をやりたい気持ちに我慢してひたすらコンクールの曲だけを練習
・7月の初めにピアニストさんに誘われて音楽サークルの発表会に出る
・7月の終わりにそのサークルで知り合った方に誘われてホールでリハーサルをする
・合宿に参加してレッスン&発表
・合宿から帰ってきてからは、ひたすら本番直前まで音程やアーティキュレーションや表現に気をつけながら超スローテンポで練習。
この間、およそ7か月。
まあ、プロならやって当然のことでだろう。
が、仕事もしながらなやるのは、結構、いや、かなり、いや、超絶しんどかった!
が、ここまでやってようやく、うまくなるための練習とはここまでやらないといけないのだと実感。今まで、なんて自分って甘かったんだろうって。
でも、これ、やらないとわからないことだったね。
だから、この年で、しかもある程度音楽で生活してる状態でコンクールに出るというのはとてもプレッシャーだったけど、出ることにしてよかったなと。確実に上達したし。
終わった後、真っ白に燃え尽きた、と思った。
こんなに思えるほど頑張ったのは、いつぶりだろうか。
ひさしぶりに昨日は疲れてヘロヘロなのに頭が興奮してしまってなかなか寝付けない、そんな夜だった。こういうのも久しぶりだった。
今もとても心地よい疲れと頑張った充実感でいっぱい。
これもここまでやった人間にしか味わえないご褒美。
音楽家がなぜ、ストイックに練習をするか。
うまくなりたいから、お客さんを喜ばせたい、という気持ちも当然あるだろうけど、自分がやれるだけやった時の何とも言えないこの充実感。
これも味わいたくてやってるような気がする。
結果がどうであれ、ここまでやり切ってこんな思いができた。
それだけでも十分価値があって、貴重なものだったな~と。
48歳でこんな思いって早々できるもんじゃない。
私、すごいぜ(笑)
結果がどうであれ、今後は、門下生発表会や演奏会でこんな体験ができるよう、ストイックに頑張っていこうと思う!
あはは、舞台の魔物に完全に取りつかれてしまったな(笑)