ソロコンテトの大阪大会本選に出場する子のレッスンでした。盛り上がった最後のフルートのカデンツァ(ソロの部分)が、しっくりこない、先生どうしたいいですか?とのこと。
これは、妻子に去られ悲しい思いでラーメンを食べるおっさんがスープを飲み干す、というイメージでは感じがつかめないんだと判断して、私からイメージを与えてみた。
もともと、このゴーベールのマドリガルという曲はクレッシェンドディクレッシェンドは、波が引いて寄せてというイメージでと言っていたので
その波のイメージを膨らませて、嵐がこれから来る。だんだん曇って、そしてポツポツ雨が降ってくる。どんどん降って波が荒くなる。どしゃぶり状態。カデンツァはその状態から、急に雨がやみ波がおさまり、最初のテーマに戻る部分で日が少しさしてくる、こんなイメージで!
と言ったら、目を輝かせて「それいい!!」と。納得いく演奏ができて喜んだ。
ソロコンでは、賞よりも何よりも、本選に出られた事を楽しもう、自分の音楽を楽しもう、という事を最後に伝えてレッスンを終了。